今回は板金塗装の話です。
一般的に板金塗装の作業過程は以下の順番です。
①現在の塗装を剥離して鉄の部分を露出させる
②凹んでいる鉄板をできるだけ元の形状に修復する
③パテを盛ってラインやアールなどを元通りに再現する
④下地の塗装(ファンデーションのような役割)をし、最終的な形状の仕上げと上塗り塗装ののりをよくする
⑤上塗り塗装
⑥磨き仕上げ
先日入庫した車両の板金をするため、①の工程の剥離をしたところパテが出てきたので以前に修復歴があったようですが、その修理がひどいものでした。
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わかりますでしょうか?
②の工程を飛ばして鉄板を修正せずにパテを持っている状態です。
パテの厚みが1センチほどありました。
パテは月日が経てば多少は縮んでくるので厚みが多ければ多いほど修復した箇所が目立ってきます。修理した直後はわかりにくいかもしれませんが、やがてはっきりとわかるようになります。
どのような工場で修理したかはわかりませんが、信頼の置ける工場を選ばないと低品質な修理をされてしまうので気をつけましょう。